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労働組合の無いJNE社の取組 (インドネシア物流会社) [インドネシア納得情報]

インドネシア総研のアルビーです!
BLOGを書くのは久しぶりです。インドネシア総合研究所が出来てそろそろ4年になります。さて今回はいつもお世話になっているJNE社の取り組みを書きます。

毎月、何等かの形でいくつかの企業訪問の手配をさせて頂いていますが、9月にりそな総合研究所のインドネシア進出ツアーの案内をさせて頂きました。私は決まって紹介する企業があります。それはJNEです。日本でいうと佐川急便やクロネコヤマトに匹敵する宅配の大手です。JNE社は以前から経営者と親睦があり、去年からいつも視察先としてお願いをしています。社員数1万人以上いるけれど、視察の場合は必ず社長や各グループ会社の役員が出迎えてくれました。そして、歓迎の挨拶としてわざわざバリ島からバリ支店の方のお子様をお招きして、バリ舞踊を披露してくれました。

経営者数十人を今までご案内させて頂きましたが、JNE社になると、インドネシアでこんな会社があるのか?日本も真似るべきだとかいう声もあります。JNE社は、20年位前に出来て当初8人で始まったそうです。今や大手企業で年間200億円以上の売上を誇り、毎年10%以上の成長率。特にE-Commerceの台頭で個人売買が盛んになるとJNEを利用するEC店舗が増える。そんなjNEを支えるのは無論、イノベーションですが、社長曰く、『人』が宝だそうです。

karyawan adalah aset perusahaan.
社員は会社の資産です。
と訳しますが、インドネシア語で言うと『宝』という意味も込めている。日本では、分野が細分化して、各分野の辞書が出来る位、専門用語が次々と作られているが、インドネシア語ー漢字をベースとしない言語の特徴でしょうかーでは、asetというと必ずしも 会計用語の資産を指すわけではなく、harta(宝)をもう少し格好良く言う語を意味します。

さて、そのために、JNE社は 社内活動 が充実している。カラオケ等社員が自由に参加出来る活動を次々と作り出します。人には、知的要素・社会的要素・体力的要素・精神統一的要素(神の掟をきちんと実行する事)があると信じられていて、人事制度もきちんと評価制度があります。12年間勤労し続ければ、イスラム教徒はメッカ巡礼、クリスチャンはローマorイスラエル巡礼等 評価をしています。 

インドネシア人は日本と比べて離職率が激しいですが、それでも、教育をして宗教の自由を認めながらも何とかして会社がただ儲かる手段ではなく、生きる手段にする ということが非常に新鮮です。
日本における弊社インドネシア総研のグローバル人材研修においても、インドネシアを事例にいかにグローバル人材を作る という題の時に、JNE社の事例が欠かせないです。日本では新入社員は決まった仕事をこなして提案が出来ないという声をよく聴いています。決まった事をキチンと行うことは日本社会において社会人の鉄則ですが提案活動が重要です。ただ、時として提案活動はフォーマル過ぎて息抜きが出来ない場合もありますので、バランスよく行うことが肝心です。

Albertus Prasetyo Heru Nugroho
インドネシア総合研究所CEO
www.indonesiasoken.com

 


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