投資の誘致拡大へ [インドネシア納得情報]
インドネシアは、日本や欧州などの企業を誘致する計画です。
自動車産業の国際拠点となっているタイでの反政府活動の活発化と、経済発展で一歩先を行くマレーシアの賃金上昇により、リスクの回避先としての需要が高まる見込み。政治・経済が安定するインドネシアへの注目が高まっています。政府は、豊富な労働力と域内最大の市場を売りに、投資の誘致活動を促進するそうです。
しかし、インドネシアは資源大国。インドネシアのBKPM(投資調整局)は他国の海外投資局(機関)と比較して、外国に対して積極的に投資の誘致をしてこなかったようです。誘致をする必要がなかったとも言えるのではないでしょうか。そんなことをしなくても、資源大国には自然と投資が入ってくるからです。
今はある程度環境が整っているジャカルタに企業が集中し、投資も集中している状態ですが、インドネシア政府はその投資を分散させ、全国の経済発展を促す考えです。投資調整庁(BKPM)は中ジャワ州、東ジャワ州の工業地帯への投資を促進するため、日本や 米国、中国、欧州、韓国を訪問し、投資を呼び掛ける計画です。BKPMが地方への投資誘致を積極的に行ってこなかったこともジャカルタに投資が集中した理由として考えられます。
またインドネシアは、昨年の海外からの直接投資額が過去最高を記録し、その金額は前年比22%の270兆4千億ルピアでした。
では投資額1位はどの国でしょうか?
なんと日本が投資額1位、うち17%を占めています。
ちなみにこの日本の投資をけん引したのは自動車やその部品メーカーだそうです。多くの日系メーカーが現地工場の生産増強に動いており、これに伴い部品関連の進出なども増えています。
JETROなどもマレーシアで事業を展開する日系企業からの投資を誘致する意向で、今後特にジャカルタ以外の地域への投資を誘致する動きも活発化するでしょう。
日本貿易振興機構(ジェトロ)は、マレーシアで昨年から最低賃金が導入されたことによって、地域的に近いインドネシアの第4都市、北スマトラ州メダンに投資が流れると予測しています。バタム島など シンガポールに近い地域も魅力を増しているようです。
ただ、今年インドネシアでは総選挙を迎えるため、投資の勢いが衰えるともみられています。投資先として魅力的な国ではありますが、今年はどのような動きを見せるのでしょうか。。。
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