インドネシア「エコカー」不発でトヨタ・ダイハツ連合の誤算 [インドネシア納得情報]
インドネシア初のエコカー誕生に関して、政策決定が遅れ、インドネシア自動車市場を主導するトヨタ・ダイハツがうまく進まず、他の日本の自動車メーカーに追いつかれる可能性がある。
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ダイハツ工業がインドネシア西ジャワ州に建設していた新工場では、インドネシア政府が導入するエコカープラグラム「ローコスト・グリーンカー(LCGC)」の適用車が生産されることが決まっているのだが、肝心の政策決定がなされていない。その結果、公布が当初よりも1年以上も遅れている計算となる。
かねて、ダイハツと親会社のトヨタ自動車は現地政府と事前折衝を重ねており、競合に先駆けてLCGCの対象条件を絞り込んでいる。1億ルピア(約100万円)を切る低価格、低燃費、高い現地調達率の3条件を満たしたエコカーが対象となる模様だ。
そもそも、両社のインドネシア市場に対する思い入れは強く、今回のLCGC政策にかける意気込みも尋常ではない。2年以上も前に約210億円の投資を伴なう工場建設を決めて、インドネシア初の専用エコカーを誕生させる準備を周到に進めてきた。
遅延の理由は、インドネシア政府の財源不足に尽きる。「必要資料に不備があり、政策公布に必要な5閣僚のサインが揃わない」(ダイハツ関係者)という、現地政府の表面的な説明を信じる関係者はいない。「政府が、エコカー購入者に付与する減税インセンティブの財源手当ができない」(自動車メーカー幹部)ことが真因のようだ。
そうこうするうちに、ホンダとスズキがLCGCへの対応を着々と進めている。トヨタ・ダイハツ連合の先行優位が揺らいでいる。
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この記事を読むに、全ての日本の自動車メーカーがインドネシアの自動車市場を大変重要視しているのが、良く分る。日本の自動車メーカーがインドネシアの自動車を根底から変革し、インドネシアの人々にとって良い環境や社会が形成される事を願う。
(参考記事:ダイヤモンド オンライン 5月13日)
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