インドネシア語で『頂きます』と『ご馳走さまでした』 [初級]
インドネシアには様々な民族(suku atau etnis) と 宗教( agama dan kepercayaan)があります。各民族に民族固有の言語があります。bahasa daerah と呼ばれます。それぞれのbahasa daerahが互いに異なりますので、統一語(bahasa persatuan)であるインドネシア語が必要です。さて、インドネシア語では、『頂きます』 と 『ご馳走様でした』に相当する語があるのか。
この『頂きます』と『ご馳走様でした』は、実は、日本人のスピリチュアル精神の深さを教えてくれます。感謝の気持ちを込めて大自然から恵みを『頂いて』口に入れます。宗教と無関係な現代の日本社会では、さほど意識されませんが、『ITADAKIMASU』という語をインドネシア語に訳すと実は、少し困難です。
多くの市販の教科書や インターネットなどでは、『頂きます』はSelamat Makan と記述されますが、語の使い方は多少似ていても、決定的に違うのは、selamat makan は、あくまでも 『相手』にしか使わない言葉です。つまり、一人で食べる時に、『頂きます』のように、使えないのです。
実は、この『頂きます』に相当するインドネシア語を正しく使うには、宗教のことを理解する必要があります。どの宗教でも、食事の前後に、祈りをするようと説いています。公の場、かつフォーマルな場合は、Mari kita berdoa sebelum makan (食べる前に祈りましょう)と言ってからお食事をします。
宗教によって挨拶も又異なります。
イスラム教徒 『頂きます』=bismilah / 『ご馳走様でした』=alhamdullilah
イスラム教徒以外 『頂きます』=無言で祈りをする・『ご馳走様でした』=無言で祈りをする。
周りに大多数の宗教を見て、どの挨拶をするか 決める必要がありますが、ご飯を食べる前に、『頂きます』のつもりで、3,4秒黙祷するような感じをするといいですね。インドネシア人に聞かれたら、Saya baru saja mengucapkan terima kasih karena bisa menikmati makanan ini.(この食べ物を頂いて感謝の意を述べて祈った)。
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Arbee's comment
21世紀はアジアの時代です。インドネシアは天然資源と過ごしやすい気候と労働人口を有して大きいなマーケットです。日本は、インドネシアに工場を建てて、現地のインドネシア人と共に働かなければなりません。押付け ではなく 現地と共に成長することです。今まで、日本語だけでOKかもしれませんが、韓国企業や中国企業の社員は徹底的にインドネシア語が出来、インドネシア社会に入り込みます。日本もそうわがままに日本語と英語だけいいと言えなくなります。『頂きます』という語だけで、様々な場面で様々なインドネシア語になれるのと同様に、現地との共存の鍵の第一歩は言語です。
社内のOJTの研修の通訳・社員のインドネシア語研修など是非プロの私たちに任せてご連絡頂ければと。 インドネシア旅行社の言語部門がありますので、何卒宜しくお願いします。
by.アルビー(Albertus Prasetyo Heru Nugroho)
インドネシア語講師・翻訳通訳
HP www.merapi.com/arbi
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