労務リスクを回避するための施策 [インドネシア納得情報]
2010 年から労組が激化している中、「労務リスクを回避するための施策」について、現地の自動車大手インドモービル・スクセス・インターナショナルのスブロント・ララス会長が以下のように述べた。
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従業員と対話することだ。日系企業はインドネシアの自動車市場で圧倒的なシェアを占めるが、現場と密接に接する機会は少ないのではないだろうか。工場労働者は、不満が募った状態で大規模な労組から「賃金を上げてやる」と持ちかけられたら、デモ活動に流れてしまう。
自動車産業に40 年間かかわってきた中で日本人経営者から多くを学んだが、ここ2~3年で高まってきた労使間の緊張をほぐすためにはインドネシア流の仕事のやり方を理解すべきと訴えたい。労働者とのコミュニケーションを円滑に進めるために食事を共にするなど実践すべきことは多い。
イスラム教の場合、毎日モスク(イスラム礼拝所)に通うと経営トップと労働者が分け隔てなく接することができる。日本人では踏み込むことが困難だが、インドネシア人の管理職との会話に注力するだけでなく、上から下までの社内コミュニケーションが円滑に進むように労働者と時間を共有することが大切だ。
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最低賃金の高騰などを背景にしたコスト上昇で厳しい状況が続くだろうが、元々、日本人には「思いやり」や「1つに縛られない多神教の仏教や神道」が持つため、日本人こそ、従業員と対話し、インドネシア人の価値観をきちんと汲み取る事に出来るのではないだろうか。
(参考記事: The Daily NNAインドネシア版5月10日)
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