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東ティモール(2):言語について [東ティモール]

東ティモールの情報が少ない。
第一調査で行く前に、いろいろと不安だったが、行って見たらそれなりに楽しい。ところで、東ティモールでは、
国語はポルトガル語と地元の言語であるTETUM語。
公用語はインドネシア語と英語。
このような言語状態はカナダに少し似ている点があるが、東ティモール人の多くは、TETUM語とインドネシア語を話しています。TETUM語とは、Austronesia語族に属し、インドネシア語と同じ祖先を持っているので文法的に語彙的に似ています。

Hau    hakarak sosa  nee.
Saya   mau beli         ini.
私は   買いたい     これを
主語   動詞句      目的語 (簡略)

ha + [語幹] というパターンもあります。インドネシア語で言う ber+ と me+ です。

現在、大学や役所では、ポルトガル語教育が集中的に行われています。昨日、ティモール大学のキャンパスを調査した時に、どのクラスでもポルトガル語の授業でした。ただ、大学生にインドネシア語で聞いたら皆さんがスラスラと答えてくれました。

歴史の暗い背景 
   
確かに現在の東ティモール政府からしてインドネシアは『侵略』をしましたが、インドネシアの『侵略』は必ずしも悪い結果を残す訳ではないのです。日本軍が、インドネシアに入った時に、オランダ語を禁止して、インドネシア語と日本語を強制しました。その結果、現在のインドネシア語があると言われます。言葉が統一されることは、まず『技術・文化』等の伝達が効率的に行うことが出来ます。隣国のインドネシアは、まだまだ発展途上国ですが、東ティモールからして、先進国です。少なくとも参考に出来ることが多いと思います。
  バンドン工科大学で学んだことのある東ティモールの先生とお話を伺って、『カリキュラム通りに教育をやれば、彼らが理解出来ないであろう』と言います。いろいろな原因が考えられますが、一つ根本的なのは、『母語の混乱』だと思います。日本人は、明治維新を機に開国をして、西洋を必死に追い付こうとしてついに1905年にロシアに勝ちました。30年で、列強と肩を並べられます。その理由の一つは、日本人が、何でも日本語にする癖があるからだと思います。漢文訓読法で、中華文化を取り入れ、蘭学で、オランダ等の文化を学び、そして、明治維新に英文訓読法もあるそうです。これはつまり、中国語・オランダ語・英語が話さなくても書物に書いてあることを『日本語』で理解出来るということです。役所では、インドネシア語でさえ何でも確認をしてやっと欲しいものを手に入れましたが、これをポルトガル語か英語でやってしまうと危険!。無意味なOKの連発になってしまいます。
  日本の学生、特に、いわゆる『フェアトレード』をやっている日本人の大学生は、東ティモールをよく知っていると思います。しかし、東ティモールを取り巻く環境をあまり理解しないで、活動をしているようです。まずは、是非、インドネシア語!の本を読むといいと思います。そうすれば、遠回りするように見えますが、確実に様々な情報がもらえます。

 貧しい国というイメージがありますが、ちゃんと楽しむところがありますよ!。
3390822

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インドネシア・東ティモールの通訳・翻訳サービスについて
アルビー(警察大学校特別講義非常勤講師・ICHSA通訳)まで是非お問い合わせ下さい。
lakilaki_indonesia@yahoo.co.jp
090-9342-2726
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