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天女の羽衣 pakaian bidadari [教授法]

                             ARYO MENAK DAN DEWI TUNJUNG WULAN


 

新橋初級レッスン教材(2009年1月10日)

by. Arbee

1.Pada zaman dahulu hiduplah seorang pemuda bernama Aryo Menak.
2.Dia sangat suka mengembara keluar masuk hutan.
注釈:
1.昔々、アルヨ・ムナックという一人の若者がいました。
2.彼は森を出たり入ったりして放浪の旅に出るのがとても好きです。

pada zamandahulu
mengembara

昔の時代に
放浪の旅に出る(歩いて旅する)

3.Suatu malam bulan purnama, dia berjalan-jalan di hutan.
4.”Indah sekali pemandangan bulan malam ini!”katanya.
注釈:
3.ある満月の夜に、彼は、森の中を歩いて散歩しています。
4.『今宵の月の景色はとても美しいな』と言いました。

Suatu malam
Bulan purnama
pemandangan

ある夜
満月
景色

5.Tiba-tiba dia mendengar sayup-sayup suara perempuan.
6.Aryo Menak kemudian mencari asal suara itu.
注釈:
5.突然、彼は、女性の微かな声が聞こえます。
6.アルヨ・ムナックは、そして、その声の元を探しに行きます。
Sayup-sayup微かに、(声にしか使わない)
7.Dan tibalah dia di sebuah telaga.
8.Tampak bayangan bulan purnama menari-nari di permukaan air telaga.
9.“Oh!”kata Aryo Menak dalam hati waktu melihat para bidadari cantik.
10.Mereka tampak sedang mandi di telaga itu.
注釈:
7.そして、彼は、ある池に辿り着きました。
8.満月の陰は、池の水面に、踊っているように、見えます。
9.『あっ』と美しい天女たちを見て心の中で叫びました。
10.彼女たちは、その池で水浴びをしているように見えます。
Telaga
Tampak
Permukaan air
bidadari


○○に見える
水面
天女

11.Kemudian Aryo Menak berpikir untuk menyembunyikan salah satu pakaian bidadari itu.
12.Dia mengambil sebuah pakaian dan menyembunyikannya.
注釈:
11.そして、アルヨ・ムナックは、その天女たちの服を一つ隠そうと考えています。
12.彼は、一枚の服を取ってそれを隠しました。
Menyembunyikan
Salah satu
隠す
多くの中の一つ
13.Setelah selesai mandi dan akan pulang ke kahyangan, tiba-tiba suasana menjadi ramai.
14.Pakaian salah seorang bidadari tidak ada di tempatnya.
15.Hilang!
注釈:
13.水浴びをして、天上界に帰ろうとした時に、場の雰囲気が慌しくなりました。
14.一人の天女の服は、あった場所にはありませんでした。
15.なくなりました。
Kahyangan
Suasana
Salah seorang
天上界
雰囲気
大勢の人の中の一人
16.Para bidadari kemudian terbang pulang kembali ke kahyangan.
17.Tampak seorang bidadari menangis di telaga.
注釈:
16.天女たちは、そして、天上界へ飛んで帰りました。
17.一人の天女が、池に、泣いて見えます。
menangis泣く

(続く)



授業の進め方と方針:
1.民話の中に、外来語が少ないのです。あるとすれば、古い時代に入ってきた外来語ですので、民話を題材にすれば固有のインドネシア語の単語を身につけることが出来ます。
2. 授業は、インドネシア語技能検定試験D級(外国語大学一ヶ月以上の学習)以上でも楽しめるように、教材・教授法を工夫しています。無論、それ以上の方でも、この講座は十分楽しめます。独特なリズム、散文の形を取ったにも関わらず、文と文との間を結ぶ-lah等を学べます。
3. 今回のテーマは、『天女の羽衣』のお話に似ています。このように、世界各地で、かぐや姫のような『月人』の物語が多くあります。外を学べば、内を学ぶことに繋がります。インドネシア語を学ぶことで、日々の日本語に気を配ったり、様々な発見が出来るとこの授業の目的が達成しています。


問い合わせ:
lakilaki_indonesia@yahoo.co.jp 
(アルビー)
*アジアアフリカ語学院講師
*アルク社語学研修コーディネーター(インドネシア語)
*AOTS・JBIC・ICHSA等国の研修機関の通訳・翻訳者
*インドネシア大使館主催のKOI(Kursus Orientasi Indonesia)講師
*インドネシアに関連する企業へのコミュニケーションのコンサルタントを行っていますので、気軽にどうぞ。


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hanachan-234

この本を持っています。
インドネシアには日本と同じような民話が多くて興味をもちました。
  
「バワンメラdanバワンプチ」のお話を日本の人たちに伝えています。  
by hanachan-234 (2009-09-06 12:50) 

アルビー

民話を比較して、その考え方の相違を理解して、様々な分野に応用出来るんですね。最近、警察学校でTIMUN EMASとかぐや姫の物語の比較をしました。『相違』には必ず原因があり、その原因を理解すれば、『共有』『共通』が生まれます。
by アルビー (2009-09-06 23:20) 

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